こんにちは、みんなのウマ運営事務局です。
先週のオンラインイベントにてご報告させていただきましたが、セリちゃん(セリシーヌ)が脳梗塞の様な症状を発症しました。
一時は、転倒し立ち上がれず、予断を許さない状態でしたが、セリちゃんの生命力と、カウ君のサポートもあり、現在は日常の生活にほぼ差障りない状態まで回復をしています。
(回復したセリちゃんと、寄り添うカウ君)
以下、オンラインイベントにご参加いただけなかった方向けにも、改めて経緯をお伝えさせていただきます。
10/5の朝、いつものようにセリちゃんを放牧地へ移動させる際にふらつく様子がありました。
角馬場に移動させ容体を観察していると、首が左側に曲がり、左側にしか進めない、さらに進もうとして頭から転倒してしまう状態になりました。
かけつけていただいた獣医さんによると、頭に障害が発生しているのでは、とのことでした。
一度倒れてしまったお馬さんの予後は、予断をゆるさない、厳しい現実があります。
それでもセリちゃんは、座り込んでも、何度も立ちあがろうとし、餌を近づければ、それを美味しそうに食べようとします。
そんなセリちゃんの姿をみて、我々も諦めきれず、できることはなんでもしようと考えました。
その日の夜から3人体制での夜勤が始まりました。
パークの照明も夜通しつけ、徹夜でセリちゃんの容態を見守りました。
その後、座り込んで立ち上がれない、立ち上がってもすぐ座り込む、といった状態が続きましたが、発症3日を過ぎてから、徐々に立っていられる時間が増えてきました。
投薬をつづけながら容体を見守る中で、セリちゃんの左半身の感覚に麻痺があり、左足の感覚が殆どないような状態であることもわかりました。
また、左目の視界を上手く認識できていない様子も確認されました。
(ライトの光には反応するが、映ったものをうまく認識できず、障害物などうまく避けきれない様子)
このため、折角立ち上がることができても、動こうとしない、歩こうとしないようになりました。
このまま運動量が減っていけば、今後の回復の致命傷になりかねません。
なんとか運動量を増やし、回復のためのリハビリができないか、との想いから、セリちゃんと仲のよかったカウ君(カウディーリョ)を、セリちゃんと同じ角馬場に入れてみることにしました。
(名付けて「愛のリハビリ大作戦!」by角居勝彦)
カウ君であればセリちゃんを安心させ、リハビリをサポートしてくれるのではないか。
縋るような思いでした。
カウ君投入の効果はてきめんでした。
カウ君が歩くと、セリちゃんもそれについていこうとします。
セリちゃんが歩くと、セリちゃんの左斜め後ろから、おそらくは左側の視界を補う形で、カウ君が付き添うようになりました。
かつてセリちゃんに守られていたカウ君が、今度はセリちゃんを見守り、寄り添い、励ましている姿。
姉弟を超えた、パートナーのような、ふたりの絆の強さと力を、実感しました。
現在もセリちゃんは、カウ君と共に角馬場でリハビリを続けています。
一時は予断を許さない状態にありましたが、
いまでは一見、後遺症にも気がつかない程まで回復してくれています。
セリちゃんの様子については、今後もご報告させていただきます。
ぜひ、さらなる回復に、お心をお寄せいただけますと幸いです。